降水確率90％のフォトウェディング

今日は、姫路神社での結婚奉告祭＆前撮り。

（結婚奉告祭は神様に誓いをたてる結婚式と違い、自分たちの入籍を神様に報告するための儀式です）

今回のお2人は、そもそも4月の中旬にする予定でした。
しかし全国的な緊急事態宣言(特に兵庫県は特定地域）により、泣く泣く延期になりました。

秋にしようかという話もありましたが、緑がキレイなのは初夏から夏にかけて。そこで7月初旬に決まりました。

実は当初予定していた4月は絶好のお天気でした。
しかも桜が案外と遅くまで残っていて、姫路城界隈の桜も満開で。

ご家族からは、コロナを恨むため息がでていました。

そんな事があっての今回の結婚奉告祭＆前撮り。

しかし・・・・
1週間前あたりから曇りのち雨の天気予報に。
それでも最近の天気は直前までどうなるかわからないので、なるべく楽観的に日々天気予報を見ていました。

しかし、それも段々と悪い方向に。

2日前の時点で、降水確率80％。
それでも救いなのは、午前中は曇りで雨は午後からという予報。

そういう事もあり、このまま多少の雨でももう延期せず決行しよう！と決まりました。

しかし、前日になり予報はかなり悪化。
降水確率90％・・・。

それでも前日夕方にご家族と話をして、決行と決めました。
最悪、ロケーション撮影が全くダメでも色打掛を着た姿を見れるだけでもいい、と。

その時点での予報は12時くらいまではまだ曇り。なんとかギリギリ曇りかなぁという感じ。

そんな時、西宮の美容師奥谷さんから連絡があり、始発で行けば6時台には姫路に着く、と。奥谷さんのその意思を受け、少しでも早く始めようとなり、新郎新婦様の美容開始時間をだいぶ早めました。

ありがたい申し出です。

当日。

そんな僕たちの想いもむなしく、8時くらいから雨雲が・・・。
雨雲レーダーを見ても、もう一日降り続く感じ。

こういう時、雨雲レーダーは残酷です。
神様！晴れて下さい！とお願いしたくても、雲の流れが見えてしまってるのですから。

そんな雨の中、続々と親族が姫路神社に到着。

皆さんの空気は、前撮りではなく結婚式そのもの。
雨を悪く言う人は誰もいません。皆さん笑顔。

素晴らしいですね。
僕はちょっと感動しました。

ここに、結婚の本質があるというか。
改めてそんな事を考えさせられました。

姫路神社の参道には大きな桜の木があり、それが自然の傘となり雨を防いでくれます。
そんな自然の傘の下で、お2人と親族の集合写真からスタートしました。

後半になるほどに雨が強くなるのはわかっていたので、撮れるタイミングで撮っておこうとスケジュールを全てひっくり返して集合写真からになりました。

そうしていると少し小降りになったり、雨があがったり。

このチャンスしかない！と、すぐに城見台へ移動。
お2人と親族10名全員で姫路城をバックに撮影。
皆で傘をさした写真も可愛いよね！と言いながら城見台に移動しましたが、結果的に傘をささずに撮影ができました。

ちょっと奇跡。

城見台の撮影が終わると、雨足が強くなりました。

このまま好古園へ移動。
当初は少ない人数で好古園に入る予定でしたが、結局親族全員で好古園へ。

雨足が強くなれば屋根の下で、雨足が弱くなれば石畳の上で・・・と、その瞬間瞬間で場所を変えながら撮影。

結果的に、当初予定していた撮影を全てする事ができました。

好古園での撮影が終わり、姫路神社へ。
13時からご祈祷する頃には大粒の雨になりました。

結婚奉告祭が終わり、本殿の屋根の下で折鶴シャワー。
お母様が折られた気持ちのこもった折鶴は、とても美しくキラキラと皆の笑顔の中を舞っているように見えました。

最後は、姫路神社の会館内にて、裾をおろした型物撮影。

終了時間は15時。
スタートを早めた分、8時間に及ぶ前撮りになりました。

美容師の奥谷さん、カメラマンの東さんには感謝します。
本来なら時間拘束の人たち。

普通のカメラマンや美容師なら時間オーバーでギャラを〇〇円追加と言われても仕方のないところですが、今のスウィートブライドのメンバーは皆気持ちでやってくれる人たち。

本当に、頭が下がります。

そして、今回お2人はもとより親族の皆さんの想いがひしひしと伝わってきて、感動しました。
それが結果として、雨の中でのフォトウェディングがうまくいった訳で、改めて勉強をさせていただいた気持ちです。

降水確率90％でも、こんな素晴らしい一日になるんだ。

素敵な感動をありがとうございました。