2023年に入り、結婚式のお問合せが増えてきた。
ただ、コロナ以前の空気ではない。
何が違うのだろう。
今は結婚式をしない「無し婚」が認知されるようになった。
そこが大きな違いじゃないかな。
「結婚式くらいすれば?」
という親からのプッシュは確実に少なくなっているから。
もちろん式場で盛大に披露宴をする層は一定数いる。
僕のようなニッチなフリープランナーに相談する層が無し婚になっているという感じに思える。
無理に結婚式をしなくても良くなったという事だ。
では何が増えているかというと、
式はしないが衣裳を着て親族にお披露目はしたい。
会食ウェディングと呼ばれるようなスタイルだ。
人数はご両家合わせて20名ほど。
葬式も確実に少人数の家族葬に変化しているが、
結婚式も同じような感じだ。
会食ウェディングを希望するカップルの多くは、
いかにもの司会者は要らないと言う。
人前式も余興もお色直しも手紙も要らない。
そこで何が大切かと言うと、
これまでの経験に基づくアドバイス。
はい、そうですね。
と、100%お2人の要望を受け入れる事は簡単だ。
でも結婚式はお2人だけのものではない。
出席される親族、ご両親の気持ちもある。
うちの親はなんも言わないので大丈夫です!
と、新婦様が言ったとしても新郎側もそうとは限らない。
結婚式はご両家の顔合わせの場でもある。
そうなるとプランナーである僕たちが、ご両家のご両親にお会いして本当にそのスタイルでいいのかを確認する必要がでてくる。
たいそうにも聞こえるだろうが、大事なところ。
ではどう進めていくのかと言うと
成約後に衣裳合わせ等で親御さんと会う機会を作る。
そのときに僕なりにご両家の空気を読み取っていく。
それが全てだ。
そこでお2人の要望と親御さんの空気に違いがあれば、式当日までに全てが歩み寄れるようなスタイルに誘導していけばいいのだ。
これまでにない新しいスタイルの結婚式に。
冠婚葬祭というのは、時代の流れに左右される。
ただ、それを受け止めながらも寄り添い進化させていく事が大事なのだと思う。
幸い、僕のブライダルチームは変人で前衛的な人ばかり。
きっと新しい結婚式のスタイルが生まれるのだろうと、今からワクワクしているところだ。