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連載小説 僕がウェディングプランナーと言えた日

第2話「仕事と家族」

スウィートブライド代表中道諒物語。ウェディングプランナーに憧れ百貨店を退職し起業。でも40歳で全てを失う大きな挫折。そこから懸命に這い上がりブライダルプロデュースの理想にたどり着くまでの成長ストーリー。※この小説はフィクションです。

2009年10月。
長男の初めての幼稚園の運動会。

入場行進している息子を見ると涙があふれ、初めてのかけっこでは「ガンバレ!!」と大興奮し、保護者参加競技には率先して参加した。

本来なら土日は結婚式の仕事が入ってるはずだから運動会なんて絶対に見に来ることはできなかったんだけど、仕事を全て失った今、こうして見る機会を得る事ができた訳で、何とも複雑なもんだと思う。

仕事と家族。
二兎を追うものは一兎をも得ずという事か・・・。

今回の一件では、父親とも多くの時間をもった。
僕はこれまで父親に反発するかたわらで、それでもどこかで父親に認めてもらいたい自分がいて・・・、それが僕の反骨精神の元になっていたように思う。

でも辛くて苦しくてもがいている今、父親が僕を救ってくれる。

僕が我が子の事を思っているのと同じくらい、父親は息子である僕の事を思ってくれている訳で、40歳すぎてなお無力な自分のダメさ加減に腹がたつと同時に、僕も我が子に対して父親のような親でありたいと強く思った。

父親に感謝するとともに、
僕は家族というものの大切さを今一度かみしめる事となった。

ワイフとの結婚生活は14年になる。
最近の僕は相当な独り相撲をとってきていたようだ。仕事に対する自己の哲学、夢、エゴ、満足・・・、自己の欲求が何よりも大事だった。

仕事での人脈作りが、家族との絆作りより優先されていた訳だ。

ワイフの言葉を借りれば、
僕はどんどん悪い方向に変化して傲慢になってきていたらしい。

仕事というものはある意味で恐ろしいものだ。
うかつにハマるとそこはもう底なし沼のような。

でも僕はその傲慢さを自分自身で理解していたようにも思う。たぶん仕事の忙しさにかまけて大切な事から目をそらそうとしていたんだろう。僕が逃げている以上、当然ワイフには心が伝わらない訳で、ワイフも心を閉ざす。

「安心」「信頼」が夫婦の鉄則なのに・・・。

今回の失敗は、僕自身が逃げてる自分自身と向き合うきっかけになった。ひとつの大きな辛い挫折という経験はその何倍もの良いものを運んでくれるもので、そう思うと今回の失敗は非常にありがたい経験だったのかもしれないと思うのである。

僕は次の新しい事業展開で、懸命に駆け上がっていくだろう。
でもどんなに上っても、もう自分の欲のために突っ走る気はもうとう無い。

ただ一人の女性を守るためだけに僕の人生はある。
なんて言うと、だいぶカッコつけた言い方になるけど、今は素直にそんな風に思うんだ。

そしてそれはきっと「イイ仕事」をする事なんだと思っている。
僕もお客様も家族もみんなが笑顔になれるような・・・、そんな仕事ができればいいと思う。

それが僕にとっての「仕事と家族」の答え。

夕暮れどき、カーステレオから流れてくるTHE BEATLESのLong &Winding Roadを聴きながら、本当に人生は曲がりくねった道の連続なんだなと思う。

そして長くて暗い・・・。
僕はそんな道を下を向いたり、上を向いたり、横を向いたりして歩く。でもひどく静かで真っ暗な道に入った時に、前を向いて歩けるという事がどれだけ幸せな事なのかを痛感した。

ずっと下だけを向いて歩き続けることもできる。
でもそれでは希薄な感じがしてつまらないと思ってしまう。やっぱり遥か前方には光が見えていて、僕は前をしっかりと見据え、そこに向かって歩いていきたいと思うから。

仕事と、そして大切な家族のために。

 

第3話につづく・・・



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