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連載小説 僕がウェディングプランナーと言えた日

第1話「Reborn」

スウィートブライド代表中道諒物語。ウェディングプランナーに憧れ百貨店を退職し起業。でも40歳で全てを失う大きな挫折。そこから懸命に這い上がりブライダルプロデュースの理想にたどり着くまでの成長ストーリー。※この小説はフィクションです。

2009年9月。
僕は仕事の全てを失った。

放心状態の僕は、最終の電車に揺られ最寄り駅のJR網干駅を通り過ぎた事にも気づかず、「竜野~竜野~」というアナウンスで我に返った。
JR竜野駅で下車した僕は、国道2号線の外灯を頼りに暗闇の中を東へと歩いた。
電車だったらひと駅で5分のところだけど、歩くと1時間30分はかかる。でも、僕にはそれはちょうどいい時間だった。

歩きながら色んな事を考えた。
5歳の長男のこと、3歳の次男のこと、そしてこれから多大な迷惑をかけるであろうワイフのこと・・・。

僕に残ったものは、大きな借金と明日から何もない白紙の未来・・・、ただそれだけだった。

僕の名前は中道諒、40歳。
ビシッと固めた黒髪のオールバックがトレードマークで、地元の百貨店勤務から独立し、ブライダルプロデュース事業で起業して5年。

この物語は、ブライダルプロデュース会社の社長だった僕が自らの失敗から会社もお金も全てを失ったところから始まる。

2009年10月。

まだ傷も癒えない真っ暗闇の中で、それでも僕は懸命に新たな一歩を踏み出さなきゃと思った。
下を向いてても何も始まらないから。
そして、「リヴェラデザイン」というデザイン事務所を立ち上げた。
まだ事業内容なんて何も考えていなかったけど、これから僕が世の中に立ち向かうための鎧をまといたかったんだ。

もともとブライダルプロデュースをしながら兼業でウェブデザインの仕事をしていたから、ブライダルプロデュースの仕事を失った今、その片方のウェブデザインの仕事をメインにとリヴェラデザインを作った。

リヴェラという名前は、Re(再生)とVera(結婚指輪)を合わせた造語で、これまで散々迷惑をかけ、そしてこれからもっと迷惑をかけるであろうワイフに、もう一度初心に返って頑張るから僕のそばにいてほしい・・・と、いう想いを込めて作った。

何かを失えば、何かを得る。

ぼくは今回、人生を一度立ち止まる機会を与えてもらった。そこで最も得たもの・・・・、それは人生とのコミュニケーション。

ぼくは今まで自分の人生に対してあまりにも一方的に会話をしていた様に思うんだ。

でも、それってとても淋しいこと。

株式会社オードリーウェディングとの生活が終わり、リヴェラデザインとの生活が始まる。
ビジネス競争の中で常に神経をすり減らし、ひたすらに上を目指していた欲望的感情はなくなり、とてもリアルで人間的な感情が今のぼくを覆っている。

人生において、おそらくこれ以上のターニングポイントはないだろう。しばらくの間は、流される方向に身を任せてみようと思う。

満月の夜・・・、
祈りにも似た小曽根真さんの「REBORN」を聴きながら、家族を思う。

まだ行先は明確ではないけど、
一歩一歩自分らしく自分の道を歩いていこう。

日はまた昇る、と信じて。
 

第2話につづく・・・



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