結婚式のプランナーを生業にしている中で、
最もプレッシャーを感じる言葉が、「一生に一回」です。

この言葉はとても重い。

”結婚式は楽しいものだ”とは、僕が一貫して言っている事で体現している事ですが、
その”楽しい”というのは、結婚式当日の瞬間の想いです。

その”楽しい”があるから、そこに向けて頑張れる、って感じかもしれません。

毎週のように結婚式をプロデュースしていても、お客様の中身はバラバラ。
新郎新婦の性格も違えば、列席いただく家族や親族の雰囲気や性格もバラバラ。

どれだけシュミレーションしてても、結婚式当日にならないとわからない事が多い。

だから特に結婚式の前日は限りなくナーバスになります。
考えすぎて、嘔吐する時もあります。

良い式になればいいなぁという想いだけではなくて、本当に良い式にしてあげなければいけない。
今回はダメだったなぁ・・・は無い世界なので、プレッシャーは半端ありません。

「一生に一回」「一生に一回」・・・

その呪文のような言葉は結婚式当日の事だけを指すのではなく、準備含めて全て。
だからお2人の要望はできる限り叶えてあげたい訳です。

新郎新婦様からの要望は無理難題も多い。
初めての事でわからない事だらけだから無理難題を言いたくて言ってる訳ではないから、仕方がないんですよね。
だからその都度一瞬「ムムッ」とのけぞりますが、「一生に一回」の呪文が僕の背中を後押ししてくれます。

その要望、何とかできるんじゃないだろうか・・・
僕が頭を下げて済むのなら、何とかやってあげよう・・・

当日まではそんな感じの繰り返し。
そして前日に一気に恐怖心が襲いかかってくるんです。

明日うまくいくのかなぁ・・・・
もう一度明日の要点を考えてみよう・・・

僕はタイムスケジュールはあまり気にしません。
僕が気にするのは、お2人と家族の想いだけ。
何を求め、どんな風にしたいのか・・・、それだけです。

それをもう一度前日に反復して考えなおします。

そんな想いで迎える結婚式当日・・・。
でもいざ当日を迎えると、そこには当社の素晴らしいチームスタッフの笑顔があり、親族の笑顔があり、お2人の笑顔があります。

それまでの悩み苦しみの葛藤が嘘のように、楽しい時間が始まります。
そんなものです。

結婚式は生き物であり、決してマニュアルでできるものではありません。
お2人、ゲスト、スタッフ皆で創り上げるものです。

その生き物が、いきいきと輝いていく瞬間というものがあり、僕はそれを体感する事でようやくホッとします。
あぁ良い式になったなぁ・・安堵感に包まれる瞬間です。

「一生に一回」の呪文は僕を恐怖に陥れますが、その先にある安堵の瞬間がこの仕事のやりがいなのでしょう。

そのためには、僕が想う「良い会場」「良いスタッフ」に尽きるのだと思うのです。